1. 首里城の幽霊侍
沖縄の象徴である首里城には、古くから幽霊侍が出没すると言われています。戦国時代、この城を守るために命を落とした若い侍の霊が、夜な夜な城内をさまよっているとのこと。訪れた観光客や地元の人々が、真夜中に鎧の擦れる音を聞いたり、影のような姿を目撃したと語っています。侍の霊は、城を再び外敵から守ろうとしているのかもしれません。
2. 那覇の首のない騎士
那覇市内には、首のない騎士の伝説があります。ある夜、戦場から帰らぬ人となった騎士が、その首を探して街をさまよい続けているというのです。多くの人が夜遅くに、馬の蹄音や騎士の甲冑がぶつかる音を聞いたと言います。この騎士は、自分の首を見つけることで、ようやく安らぎを得ることができるのかもしれません。
3. 幻の海中ロード
沖縄の海岸には、時折出現する「幻の道」があると言われています。それは満潮時には完全に海に沈んでしまうが、干潮時には海中から姿を現します。この道を歩くと、どこか別の世界へ連れて行かれてしまうとのことで、進んだ者は戻ってこれないと恐れられています。地元の漁師たちは、この道を決して歩いてはならないと語り継いでいます。
4. 伊良部大橋の不思議な灯
伊良部大橋は、夜になると不思議な灯りが橋の上を飛び交うという話があります。この灯りは、人々を惑わせる妖精のような存在とも、過去にここで命を落とした者たちの魂とも言われています。運転中にこの灯りを見て、ついて行ってしまった者は、帰り道が分からなくなるというのが、多くの目撃談に共通する点です。
5. 座間味島の歌う洞窟
座間味島には、夜になると美しい歌声が聞こえてくる洞窟があります。この歌は、かつてこの島で生きていた人魚の歌声だと言われています。人魚は、海の災いから島民を守ろうとして命を落とし、その魂が今でも美しい声で人々を癒しているとのこと。島の住人たちは、この歌声を耳にすると穏やかな気持ちになれると言います。