
こんにちは。住まい119の富村です。
きょうから、エアコンの話を一日一本ずつ書いていきます。メーカーごとの違い、中がどうなっているか、沖縄だと何が起きるか。作業で毎日見ているものを、そのまま書くつもりです。
第1回は、いちばん多い質問から。
「お掃除機能付きなので、クリーニングは要らないですよね?」
これ、ほんとうによく聞かれます。答えは「必要です」。なぜなのか、順番に説明します。
お掃除機能が掃除しているのは、フィルターだけ
お掃除機能付きエアコンに付いているのは、フィルターのホコリを自動で取る機構です。ブラシがフィルターをなぞって、取れたホコリをダストボックスに溜めるか、ホースで屋外に飛ばす。だいたいこのどちらかです。
つまり掃除しているのは、入口の網の部分。
ここが自動になっているのは、正直かなり便利です。2週間に一度のフィルター掃除から解放されるので、その価値は十分あります。
ただ、それは「入口の掃除」であって、内部の掃除ではありません。

カビが出るのは、その先の場所
フィルターを通り抜けた先に、熱交換器(アルミのフィンがびっしり並んだ部分)と、送風ファン(筒に細い羽根が並んだ部品)があります。
冷房を使うと、熱交換器が冷えて結露します。水滴がついたところにホコリが乗り、乾かないまま止まる。これが繰り返されると、カビが育ちます。
お掃除機能は、ここには一切さわりません。構造上、さわれないんです。
だから「フィルターはきれいなのに、風がカビ臭い」という状態が起きます。むしろお掃除機能付きのほうが、フィルターがきれいなぶん、内部の汚れに気づくのが遅れがちです。

お掃除機能付きの料金が高いのは、分解の手間
住まい119では、壁掛けの標準タイプが ¥8,800〜、お掃除機能付きが ¥14,300〜(いずれも税込)です。
同じ「エアコン一台」なのに差があるのは、洗い方が違うからではありません。そこに辿り着くまでの手間が違うからです。
お掃除機能付きは、掃除ユニット、ダストボックス、それを動かすモーターや配線が、本体の前面に載っています。内部を洗うには、それを順番に外し、洗い終わったら元どおりに組み直す必要があります。外す部品が増えれば、戻す工程も増える。
正直に言うと、標準タイプの倍近く時間がかかることもあります。料金の差は、その手間の差です。くわしくは料金表にまとめてあります。

沖縄は、内部が乾く時間がない
本土なら、冬のあいだエアコンを止める期間があります。その数か月で内部は乾きます。
沖縄には、それがありません。
年が明けても蒸し暑い日があって、冷房を入れる。梅雨に入れば除湿を回す。夏はほぼ休みなし。内部がしっかり乾く期間が、一年を通してほとんど無いんです。
だから同じ機種でも、沖縄のほうが汚れの進み方が早い。目安として1年に1回、使用が多いご家庭なら年2回の洗浄をおすすめしているのは、この理由からです。
とくに海が近い北谷町や糸満市のお宅では、内部のカビに加えて室外機の潮害も重なります。逆に海から離れた南風原町のような内陸では、潮の影響は小さいかわりに、風が抜けにくい間取りで湿気がこもりやすい。同じ沖縄でも、住んでいる場所で気をつける所が変わります。
ご家庭でできる対策としては、冷房を止める前に送風か内部クリーン運転を30分ほど回すこと。これだけでも内部の乾きがかなり違います。

自分の家のは、どっち?
前面のカバーを開けて、フィルターの上あたりに箱状の部品やレールのようなものが付いていれば、お掃除機能付きです。取扱説明書に「フィルター自動おそうじ」と書かれていることもあります。
判断がつかないときは、本体の型番を教えていただければこちらで調べます。無理に見ようとして部品を割ってしまう方がもったいないので、遠慮なく聞いてください。
当日どんな流れで作業するのかは作業の流れに、よく聞かれることはよくある質問にまとめてあります。お住まいの市町村ごとの案内は対応エリアからどうぞ。
ひとつだけ、正直に書いておきます。内部を洗っても直らない不調もあります。冷媒ガスが抜けている、基板が傷んでいる、といった場合です。洗ってから「変わりませんでした」では申し訳ないので、そういうときは先にお伝えします。
次回は、メーカーごとの話に入ります。まずはダイキンから。
ご相談はお問い合わせフォームから。住まい119はご予約制です。ご希望日をお伺いしたあと、担当より折り返しご連絡し、ご相談のうえで日時を確定します。

(文責:住まい119 エアコンクリーニング事業部 責任者 富村達也)
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